こんなことに気をつけよう 中高年の健康管理
八年ぶりにオーストラリアに行ってきた。前回はレジャーでのケアンズ、今回は取材でのメルボルンなので、視点は少し違うかも知れないが、肥満者が増えたなというのが実感だった。
オーストラリアは移民の国なので、人種は多彩だが、肥満が目立つのは圧倒的に白人と黒人だ。さすがに、アメリカほどの超肥満者は少ないものの、巨体を揺さぶりながら歩く男女があちこちで目についた。
原因は何なのだろうか。彼らが大食であることは事実だ。日本食をはじめ、中国、韓国、タイ、ベトナム、インドなどアジア系レストランの料理の量はそれほどでもないが、ステーキ、パスタ、ピザ、フライドポテトなどの量は信じられないくらい多い。
しかし、これは昔からで、日本人の肥満の背景には「食の欧米化」があるとされているが、彼らは以前から同じような食事をしているし、もともと欧米系の移民が多かった国なのだから、いまさら欧米化とはいえないだろう。
そこで、別な目的で取材した内科医に聞いてみた。
彼は何回も日本に来ている親日派のオーストラリア人で、消化器系疾患、とくに炎症性腸疾患が専門だ。
彼は、今、オーストラリア人の最大の健康問題は肥満とそれに伴う糖尿病など生活習慣病の増加で、肥満者の率はアメリカのそれに近づきつつあるという。
そして、その原因は単に多食だけでなく、コンビニやファーストフード店の増加などで、いつでもどこでも簡単に食事ができるため、食事の時間が不規則になったこと、さらにライフスタイルが夜型になったため朝食を抜く家庭が増えたことなどにあるという。
近くのスーパーマーケットの食品売り場のマネージャーにも聞いたが、テークアウト食品や半調理済食品の売り上げが伸びており、家庭で料理する人が減っているという。
その店では健康雑誌も販売しているので、「メンズ・ヘルス」と「ウイメンズ・ヘルス」という二冊を買って読んでみたところ、いずれも肥満予防と解消の記事を特集していた。
あまり英語は得意ではないので、すべの記事に目を通したわけではないが、「メタボリックシンドローム」という単語は見当たらなかったので、まだ、この言葉は浸透していないらしい。
しかし、ホテルに帰ってから考えてみたら、不規則な食事、外食やテークアウト食品への依存、朝食抜きなど、どれも日本で問題になっていることばかりではないか。
その時、その内科医のいった「ジャパナイズ(日本化)」といった言葉を思い出した。通訳を交えての会話だったので定かではないが、彼は「食の日本化」がオーストラリアでも進んでいると言いたかったのではないだろうか。
- by asafure
- at 2008年05月02日
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