こんなことに気をつけよう 中高年の健康管理「あなたは腹囲を測ったことがありますか?」
このほど、国民健康・栄養調査結果(平成十八年)の概要が発表された。
この調査というのは、文字通り国民の健康状態や栄養摂取の状況を知るために、第二次大戦終戦の翌年から毎年行われている息の長いものである。
また、発表の仕方はその年によって違うが、ここ数年は、メタボリックシンドロームがトピックス的に取り上げられており、マスコミもこれに従う。
今回のそれをみると、多くのマスコミは、「糖尿病が強く疑われる人」(約八百二十万人)と「糖尿病の可能性を否定できない人」(約千五十万人)の合計が千八百七十万人に上ったことを報じていたようだ。
何回も書くようだが、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、肥満に端を発し、脂質異常、高血圧、高血糖のいずれか二つ以上が該当すると患者と認められ、一つが該当する場合は予備群と認定される。今回の調査では、四十〜七十歳における患者と予備群の合計が千九百四十万人と前年よりも四十万人も増えた。これは男性の二人に一人が、女性では五人に一人が該当し、平均寿命世界一の日本で、こんなにメタボリックシンドロームが多いのはおかしいではないかということは以前にも書いた。
また、ここでいう肥満とは、男性では腹囲八五センチ以上、女性では九〇センチ以上となっており、男性より、女性の方の判定基準がゆるいのはおかしいではないかということも書いたので、今回は繰り返さない。
問題は、これだけメタボリックシンドロームが大きな関心事になっており、体脂肪計がついた体重計なども数多く市販されているのだから、腹囲くらいは誰でも測ったことがあるだろうと思っていたら、そうでもないことがわかったことだ。
今回の調査では、四十歳以上の人に限って、「過去一年間に腹囲を計測したことがあるか」と聞いているが、「測ったことがある」と答えた人の割合は、男性で二九・六%、女性で二五・九%で、七割近い人が測っていないのだ。もっとも、この調査は平成十八年の十一月に行われたもので、まだ、現在ほどメタボリックシンドロームという概念が浸透していなかったということはあるにせよ、あまりにも少なすぎないだろうか。
腹囲は、メジャーさえあれば、どこでも、誰でも簡単に測れる。おへその位置で測ればいいので、この時、あえてお腹を引っ込めてはかろうが、ふくらませて測ろうがそれは個人の勝手である。
当然のことながら、腹囲を測ったことがある人は、七〇%以上の人が食事や運動に気をつけているのに対し、測っていない人の半数近くは生活習慣の改善にも無頓着だ。無頓着というより自分の健康については達観しているのかもしれないが、意外な結果だったのでお知らせしておく。(鏑木長夫)
- by asafure
- at 2008年06月13日
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