ぶんきち夫婦歩き旅

6月15日号7面 2人旅.jpg 日本を歩いて縦断したという夫婦・串崎吉光さんと妻の文子さんが5月24日、八千代市緑が丘公民館で講演をした。講演は夫の吉光さんが日本地図をバックにユーモラスな表現で会場を沸かせながら行い、文子さんは傍らの椅子で微笑みを浮かべながら聴いていた。時折「そうだったよね」と確認する夫にこっくり頷く様子がほほえましかった。
 4年前の4月、銀婚式の記念に自宅のある八千代市から故郷鹿児島まで1800キロを歩いた。きっかけは定年後「第二の人生、何かをしたい」と考え、共通の趣味がウオーキングということもあり「歩き旅」を思いつく。「佐原の伊能忠敬記念館を訪れたこともその気にさせました」。忠敬が55歳から17年かけ偉業を成し遂げたことを知り「闘士が湧いた」という。
 名古屋まで行って自宅に泥棒が入るアクシデントでいったん引き返すなどつまずきはあったが71日かけ踏破した。その後今度は北海道宗谷岬から南下して八千代まで、今年2月には残りの沖縄を歩いて「日本縦断」を達成した。
 当時吉光さんは第二の職場、文子さんは看護師と、仕事を持つ身。休職をして実行に踏み切った。事前に館山、九十九里などで「足慣らし」をし、「気負わず2人で寄り道をしながら観光気分で」をモットーに、応援の条件として2人の娘から提示された「野宿をせず安全第一で」と「2人で支えあって歩く」を胸に刻み歩いた。鹿児島到着時には新聞社の取材に応え、母校小学校で講演もし、すっかり有名人に。2年後の南下の際にはブログを始め、毎日経過を書き込みながら歩を進めた。ブログに若者が励ましや忠告のコメントをくれたり、やりとりで知り合った「歩き人」と会うなど多くの出会いと喜びを経験する。
 最後に1日25キロと歩く距離を決め、宿は観光案内に紹介してもらい、道は鉄道に近い方を選ぶなど、「歩き旅の基本」を付け加えた。
 

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